被災した真備町を訪問して 2

倉敷市の社協が運営するボランティアセンターを訪問しました.そこでセンター長さんにいろいろとお話を伺いました.

当初は酷暑の中の作業

 7月10日市より依頼あり,各地と連絡をとり翌7月11日にボランティアセンターを立ち上げた.場所は玉島インターそばの中国職業能力開発大学校を借りることができた.当初はサテライト13ヶ所も運営した. 
 7月13日までは県内ボランティアのみ受け入れ, 7月14日以降,大量のボランティア が来てくれた. 発災後初めての日曜日(7月15日)には2300人を受け入れた . 
 当初は酷暑の中,熱中症の危険があり2時間の制限を付けた.体力が余り物足りない人もいたが,立ち会う住民も熱中症の危険性が高まると説得 した.熱中症の危険性を最初に指摘したのは日赤の方で,熱中症になりやすい状態など直接のプレゼンもしてくれた .
 近畿ブロックや中核都市などの社協が支援 してくれた.7月~8月で4万2千人.それ以降も継続して来てくれている.

今も100名前後のボランティア

 10月25日に現在のいきいきプラザに移転した.リピーターが多い.また、2割が女性である.最近では近隣県の方が多い.高速の割引があるのもありがたい.
 企業のCSRとして,トヨタ,デンソーなどから社員が参加してくれている.また,ピースボート,コープ,青年会議所,NPOなどと協働している.
 今でも70名から100名が参加してくれている. 平日は被災住民も仕事があるため ,立ち会うためには土日の方が良いとのことで,土日の重要が高い.平日のニーズが減ってきたので,火曜日と水曜日は休止している.

 以上のように,まだ,ボランティアのニーズが引き続きあります.内容としては,次の図のように,清掃や床はがし,家財出しなどです.壁はがしや天井はがしもこの図にはありませんが,まだニーズがあるようです.技術的に難しいものは,専門家を擁するNPOにお願いしているとのことです.
 なお,業者の活用についてもお聞きしましたが, 家の中の泥かきなどを国の費用で業者に頼むことはできるが,実際には業者のほうにマンパワーがなく,ほとんどボランティアにやってもらったようでした.

 これから春休みが始まります.若い人たちの参加をお願いしたいとおもいます.

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