日本での雨の降る量

 日本は,世界の中では比較的雨が多い国です.次の図は気象庁のホームページにある世界の降雨量の平年値を色で示したものです.年間1000mm以上のところから濃い青色になっています.世界の中でもかなり雨が多い国であることがわかります.

      世界の天候図表 平年値 降水量(通年)

 雨は,日本の各地でも降る量が異なります.北海道から九州までの年間降雨量を地図に色分けした図を見てみましょう.これも気象庁の図です.

       メッシュ平年値降水量(気象庁)

 この図は1991年から2020年までの平均年間降雨量を表しています.黄色や橙色になっている地域は,年間2,400mm以上降っている地域,そして,薄い水色は,年間1,400mm以下の地域です.こうしてみると,日本全国の雨の降る量は,地域によって倍ほども違うということが一目でわかります.秋田県から福井県にかけて降雨量が高いのは積雪によるものです.

 神戸は,瀬戸内海に位置していることから,比較的雨の少ない地域になります.その理由は,瀬戸内海を山々が囲っていることから,雨雲がやってきても,外側の山にあたり,そこで先に雨を降らせるためです.

 神戸での年間平均降雨量は,1270mm,ほぼ小学校3年生の平均身長と同じだけの雨が,1年間に降ります.一方,地図で橙色に塗られている和歌山県東牟婁郡古座川町というところでは,年間に降る雨の量が3310mmで,神戸の2.6倍も降っています.

 気象庁のデータをもとに神戸の50年間の降雨量をグラフにしたのが次の図です.

 各年の変動が非常に大きいことがわかります.もっとも多いのが1965年の1727mmで,日本人の大人の平均身長より若干高いくらいです.一方,最も少ない年は,1994年の年間600mmで,最低と最大で3倍も違うのです.1965年は,9月10日に台風23号が神戸港を襲い甚大な被害が出た年ですが,この年の9月の月間降雨量559mmも,神戸の1カ月の降雨量として最大のものでした.1965年台風23号により神戸港は港湾施設が各所で破壊されました.そして,その1週間後にも台風24号が紀伊半島を通過しており,相次ぐ台風により大量の雨がもたらされたのでした.

 そして,このように,自然界の現象の一つである降雨についても,きわめてばらつきが大きいということもしっかりと理解しておかなければなりません.

 → 雨の降り方を知る2

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