平成31年2月8日,9日と神戸防災技術者の会のメンバーと被災して7か月経った真備町を訪問しました.被災地の現状とそれについて感じたことを何回かに分けて報告します.
浸水した住宅は?
水害で浸水した住宅は,いくつかは撤去されていますが,そのままにしてある住宅も数多くあります.そして,それらは写真のように窓を開け放ち,よく見ると壁を剥がし床を外し,天井板も撤去してあります.浸水したままではカビが生えるためリフォームをするためにも乾燥しないといけないからのようです.
ボランティアセンターでお話をお聞きしたところ,最近は,このようにするために住宅の壁はがしなどを依頼するニーズが高いようです.しかし,このようにしているからと言って,必ずしもこれをリフォームすると決めたわけでもないようなのです.岡山県の「平成30 年7 月豪雨災害での対応行動に関するアンケート」では,現在の居住地への居住意向は次の表のようになっています.
このように引っ越したいという意向とずっと暮らしたいという意向が拮抗しています.また,どこに引っ越す予定ですかという問いには次の表のような答えとなっています.
このように多くの人が同じ地域での居住を望んでいます.このような結果を見てみると,多くの被災者が,次の復興に向けて悩んでいる現状が見えてきます.このような悩みに行政や専門家がどのような手助けをして行けるのかが今,重要になっていると思います.
→被災した真備町を訪問して 2
→被災した真備町を訪問して 3
→被災した真備町を訪問して 4
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