平成30年西日本豪雨での篠原台の災害-1

平成30年豪雨の際の神戸の雨量

平成30年7月に西日本を襲った豪雨は,異常な雨量を各地で観測しました.7月5日から7日までの神戸での雨量は434ミリ,そのとき六甲山の山頂部では実に885ミリという猛烈な雨が降りました.

この雨量を過去の阪神大水害や昭和42年水害と比べてみると,この総雨量がいかに大きいかが理解できます.

阪神大水害 昭和13年7月3~5日
3日間雨量 462ミリ(山頂では616ミリ)
日最大270ミリ(5日)

昭和42年水害 昭和42年7月9日の雨量 319ミリ (山頂では380ミリ)

平成30年7月 平成30年7月5~7日
3日間雨量  神戸434ミリ 山頂部885ミリ
日最大(5日)神戸206ミリ 山頂部527ミリ

  3日間雨が降り続いたのは阪神大水害のときと同様でしたが,六甲山頂での総雨量は1.4倍も降ったのです.ただ,阪神大水害では最後の日に猛烈な雨となったのですが,今回は,最初の方が雨が強く,その後いくぶん雨足が弱まったことが幸いして六甲山で大きな土砂災害にならずにすんだのかもしれません.しかし,灘区篠原台では,土石流が流れてきて大きな災害になりました.篠原台の場所は,ここです.

地理院地図に記入

 この場所を土石流が襲いました.

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→ 平成30年西日本豪雨での篠原台の災害-5

→ 篠原台研究補論:阪神間モダニズムと住宅地開発