2023年7月21日の読売新聞に「病院の4割が洪水浸水想定区域内に」という記事がでました。これは、日本病院会がアンケート調査をしてまとめたものです。
 そこで、病院と浸水域の関係を地図上で表してみました。下図が大阪府での結果です。このやり方を知れば、簡単に表示できますので自分でもやってみてください。

 ではこの図の作り方を紹介します。

1)病院の住所を入手する
 病院会のホームページの「会員一覧」から病院のリストを入手できます。ここに各病院の住所リストがあります。これをそのまま活用できたらよいのですが、エクセルにうまくコピペできません。そこでブラウザーの「エッジ」でこのページを開いて、そのページの何もないところをクリックして「Webキャプチャ」をクリックして、保存します。保存したら、「プログラムから開く」で「ペイント3D」で開きます。「トリミング」という機能があるので、住所の部分のみの画像にして保存します。この画像を自分のGoogleドライブに保存して「Googleドキュメント」で開いてやると、OCRされたテキストが入手できます。

2)地理院マップシートにコピペし緯度経度を入手
 この住所データを地理院マップシートにコピペします。方法は「地理院マップシートで作図する」を参考にしてください。住所欄をすべて選択し「住所→座標値」を押します。(下図を参照)

3)kmlファイルの作成
すべての緯度経度が入手できたら、形状(「点」を選択)、アイコン(タブに出てくる中の好きなものを選ぶ)、サイズ(20が適当)を指定して、「出力」でkmlファイルに保存します。(一つのセルを入力したらエクセルの「オートフィル」機能ですべてコピーできます。入力したセルにカーソルを持っていったら+マークが出るのでそれを一気に下まで下げるだけです。)

4)重ねるハザードマップで表示
 このkmlファイルを「重ねるハザードマップ」にドロップして、ハザードを表示させれば出来上がりです。自分が調べたい場所でやってみてください。
<注意!!>「重ねるハザードマップ」は一級河川水系以外の県河川の洪水情報を掲載していません。表示されない場合は、県や市のハザードマップで確認してください。