マイカーでお風呂を沸かすにはどうしたらよいか、知っていますか?
一見、簡単なようですが、知っていないと何もできません。まずは、マイカーがどういうタイプなのかを知っておかないといけません。マイカーには「電気自動車」「プラグインハイブリッド車(PHV)」「ハイブリッド車」「ガソリンエンジン車」などがあります。(ほかにも燃料電池車もありますが、まだ一般的ではないので、ここでは対象外としています。)
 まず、お風呂の給湯器がどこから電気を取っているか、自分の家の給湯器のコンセントを見つけてください。戸建ての場合はわかりやすいですが、マンションの場合は、カバーで隠れている場合があるので、その確認をしてから、下記をご覧ください。

電気自動車やPHV
電気自動車やPHVでは、家に電気を送る方法が準備されています。ただし、屋外のコンセントに差せばよいというものではなく、V2H(ブイトゥエイチ)という装置を準備しないといけません。車から電気を取ることで、電気容量を確認して、使える家電製品は稼働することができます。

ACコンセントが付いているマイカー
 マイカーにACコンセントが用意されている車があります。その場合は、給湯器の差し込みプラグをそのコンセントに差し込めば、給湯器が使えます。ただし、その場合、電気容量の限界を知っておく必要があります。お湯だし(シャワー)はできると思いますが、追い炊きなどは確認が必要です。また、バッテリーの容量が不足しないように、エンジンを回すなど、バッテリー上がりにも注意してください。

ACインバータを使う
 車のバッテリーは直流電気です。家の給湯器を動かすためには「交流」が必要になります。そこで車のシガーソケットに差し込んで、バッテリーの電気を直流から交流に変えてくれるのが「インバータ」です。これがあれば家電製品を動かすことができます。ただし、電気容量の限界をしておくことが必要です。今回、それについていくつかの市販されているインバータで試してみましたが、給湯は稼働できました。追い炊きなどは容量不足となる可能性があります。なお、給湯器によっては、災害モードを備えているものもありますので、災害が起こるまでにこの災害モードで何ができるのかをよく調べておくことが重要です。この場合もバッテリー上がりに注意が必要です。

→「ぼうさいこくたい2022出展レポート(1)