熱海の土石流と2014年広島土砂災害の断面図を地理院地図の断面図機能のcsvファイルから作る方法を紹介します.
1)中心線のkmlファイルから断面図を作成する
地理院地図で所定の場所を開きます.あるいは,熱海の土石流中心のkmlファイルをドロップすればその場所が開きます.右上の「ツール」→「断面図」で「ファイルを選択」をクリックして,調べたいラインのkmlファイルを選択します.
選択したら,すぐに断面図が生成されます.
2)csvファイルを保存する
生成された断面図のグラフを保存を押すと「CSV形式で保存」が選択できるので,名前を「2021atami.csv」として保存します.
いったん初期状態に戻して,2014年広島八木での土石流中心のkmlファイルでも同様に断面図のCSVファイルを取得します.名前を「2014yagi.csv」として保存します.
3)エクセルで散布図グラフを作成する
①まず,熱海のファイルを開きます.下図のようになっていますね.
このうち最初の緯度経度は不要です.またX軸が先の列になるように入れ替え,上に1行加えて2つのセルを統合してタイトルをつけ,下図のように整理します.
②次にD列2行目にカーソルを置いてから,「データ」→「外部ファイルの取り込み」のテキストファイルを選択して八木のデータを取り込みます.このとき「カンマ区切り」を選択します.表示されたら,先ほどと同様に整理をします.わからない場合,「atami yagi seiri.xls」がダウンロードできますのでそのエクセルから以下を始めてください.
「elevation」 をそれぞれ「熱海」 「八木」と変えました.
③一つ目の熱海のデータ(2列分)すべてを選択して,挿入でグラフの散布図を指定します.いくつかタイプがあるので,「散布図 直線」を選択します.
選択すると熱海の断面図グラフが生成されます.
④次に八木のデータを追加してグラフ化します.
グラフの枠をアクティブにしてから右クリックで「データの選択」で「追加」を押します.系列名には「八木」を入力し,Xの値にカーソルを置いてから,八木のdistanceの数字の上から下までのセルを選択し,次に,Yの値にはいったん入っている文字を消してから,八木のelevationの数字を上から下まで選択します.
すべて選択したらOKを押します.
以上で二つの断面比較ができました.このエクセルはここからダウンロードできます.
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