防災用だけでなく日常でも地図は活躍します.ここでは山を歩くための地図の作り方について説明します.

地理院地図で直接作図する方法,ヤマケイオンラインを利用する方法,ヤマレコを利用する方法の3種類です.

1.地理院地図の作図機能でルートを作図する

 「地図で防災3」でも紹介したように,地理院地図では作図ができます.
地理院地図の右上の「ツール」から「作図・ファイル」を開きます.

下図のようなアイコン選択画面が出ます.真ん中の棒のマークが「線」なので,これを選択し,ルートを順にクリックすればルートができます.左から3番目のマークが点アイコンなので,休憩所やトイレなどの情報を入れるときに使えます.

 すべて入れ終わったら「確定」してから左から2番目のフロッピーマークでkmlファイルとして保存してください.これで,このルートはいつでも再現できます.

2.「ヤマケイ オンライン」の情報を活用する

 「ヤマケイ オンライン」というサイトを利用すると,コースや山行時間などがわかります.標準のコースで歩く場合は非常に便利ですが,kmlファイルを入手する方法がややこしいので紹介しておきます.

★会員登録が必要です.登録は無料です.

★右端のタブ「登山地図&計画ヤマタイム」を押します.
 自分の行きたい山を選ぶとコースを入れた地図が出ますので,「コースタイム計画をたてる」をクリックし(チュートリアル画面が出ますが必要なければ消してください),出発地点から到着地点まで順にクリックします.

★すべてクリックしたら名前を付けて保存します.そうすると左に「これまでの計画」というタブが出ますのでそれを押すと作成した計画が入力されています.

★「印刷」を押します.(保存してくださいが出たら保存します)上の「この地図をメールで共有する」をクリックします.

★メールアドレスを入れて送信します.とりあえず自分あてに送ってみましょう.

★登山計画書のメールが送られてきますので「登山計画」のURLをクリックします.すると計画の地図,縦断図などがあらわれ,その一番下に「kmlファイルをダウンロード」がありますので,クリックして保存してください.

★自分で作る以外にも,「みんなの登山記録」で他の人のコースも紹介されているので,参考になります.それらもkmlファイルとしてダウンロードできますのでやってみてください.

3.ヤマレコを活用する

ヤマレコというサイトでも同様に地図を作成することができます.ただしこちらはGPXというファイルの種類になるのでkmlに変換する必要があります.

GPXをkmlに変換するのはgpvisualizerというサイトで簡単に変換できます.(無料サイト)

山行計画を作る

ヤマレコサイトから会員登録をしたららくルートでルート作成をします.

★「地図を選んで開始」の下に有名な山が出ていますので近くの山を選んでから,地図の中で目的地を探します.山を選んだら地図が出てきます.例えば六甲山を選んだら下図が開きますので始点,途中の点,終点を選んでいきます.

最後に「保存」を押すと計画書作成画面になるので,必要事項を選択したり記入し「保存して終了」を押します.

開いた地図の右上にあるアイコンのマップ機能を押し「GPXファイルをダウンロード」します.

GPXをkmlに変換するのはgpvisualizerというサイトでgpvisualizerの詳細設定からkmlへの直接変換ができます.

計画は2つまでしか登録できないのでファイルを保存したらリストから削除するのを忘れないように.