津波の速さ」で示した日本海溝から釜石までの断面図をエクセルを使って描く方法を紹介します。

1.「みんなの海図」にログインして、釜石沖から日本海溝までを表示させ、画像をキャプチャします。

2.エクセルにその画像を貼り付けます。

3.表現したい断面線を引きます。(ここでは赤色で表現)
 このとき、「挿入」で図形の直線を選んだら、shiftを押しながら水平に持っていくと水平線が描けます。

4.水深8000mまでを表現したいのでその部分を「罫線」で表示します。
 (ここでは緑色で表現しました)

5.赤色の線と水深1000mごとの交点を求め下に持っていきます。このとき、「挿入」で図形の直線を選んだら、shiftを押しながら下に持っていくと、垂直の線が描けます。(なお、最深部は7000mより深いことはわかりますが、値が書いていないので、適当に推定した点にしています。)

以上の作業で下図のようになっています。

6.この点を図形の挿入で「フリーフォーム」を使って各点を結び最後に海面も結んでやると下図ができます。

7.陸地も表現したいので、図形の挿入でを選んで色を別の色にして、全体にかぶせてから右クリックで「最背面」に移動します。

8.これらの図形の透明度を調整して、罫線が見えるようにします。

9.「表示」で目盛り線の☑を外して関係ない目盛り線を見えなくします。

10.最終的に補助線を削除して完成です。なお、完成した図は、縦横の縮尺が異なるので注意してください。日本海溝の最深部は約200㎞沖にあります。すなわち、実際の海底面は、水平を200mm(20㎝)とすると、深さは7mmです。今回の作業も参考にして、どのような状態か想像してみてください。

 →「津波の形を考える