日本で発生する2種類の地震

地震には,プレート境界で起こる地震(「プレート境界型」とか「海溝型」といいます)と,住んでいる場所の直下で起こる地震(「直下型」)があります.

プレート境界での地震は,動く断層の距離が長く広範囲で揺れ,また,沖合からくるので,揺れが長く続きます.津波も発生します.かなり周期的に発生するので,直前の地震から時間が長く経過している場合は,次の発生に気をつけなければなりません.今,もっとも恐れられているのが「南海トラフ」での地震です.前回から75年ほど経過し,次の地震が起こることが懸念されています.
 南海トラフで巨大な地震がもし起こったらどのような被害が出るでしょうか?例えば,大阪市の想定では市内全域が地震の揺れは震度6弱以上です.おそらく古い建物はかなり被害を受けます.また,ライフラインはすべて停止します.川沿いの場所などで広範囲に液状化が起こる可能性があります.およそ2時間で津波がやってきて,高さは標高4m~5mになる可能性があります.防潮堤が壊れたり,水門を閉じられなければ津波で市内のかなりの場所が水没することが考えられます.そして浸水が解消するのは長時間かかるとおもいます.
 兵庫県ではもし南海トラフ地震が起こったらどのようなことが起こるかを具体例を挙げて解説していますので参考にしてください.(兵庫県被害想定結果)

直下型地震は,真下で起こるので,その上に街があると大きな被害を受けます.阪神・淡路大震災や熊本地震など,各地で起こっていますね.こちらは,その場所での発生確率はかなり小さいので,いつ起こるのかを予測することは難しいです.唯一の手がかりは「活断層」の存在で,その活断層の過去の活動度などから,次に起こる可能性を予測しています.しかし,すべての活断層がわかっているわけではなく,また,活断層として知られていないところでの地震も多くあるので,活断層がないから安全とも言い切れません.

プレート境界の地震と直下型地震の違いについては「海溝のプレート境界で起きる地震と内陸の地震」を見てください.

【work-01】自分の周りで地震が起こったらどのようなことがまわりに生ずるか,考えてみましょう.

J-SHISで地震発生の予測地図を見る

防災科学技術研究所では「J-SHIS 地震ハザードステーション」というシステムを作り公開しています.

このページの上にある「START J-SHIS」ボタンを押します.J-SHISの画面が開き日本地図が出てくるので見たいところにあわせ拡大してみましょう.下図は,赤丸を付けた部分を選択して大阪を中心に京阪神を表わした図です.地震の頻度を今後30年の震度6弱以上としています.震度6弱以上では,かなりの倒壊家屋が発生することになる地震ですが,今後30年以内での発生確率がかなり高いことがわかります.これだけ高いと,今後30年以内にはこの地域は必ず大きな地震に襲われることはほぼ確実といえます.

【work-02】J-SHISをひらいて自分の調べたい場所の地震発生確率を見てみましょう.
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活断層の活動度を見る

活断層も表示できます.J-SHISの画面で主要活断層に☑を入れ,見たい活断層をクリックするとその発生確率などを見ることができます.下図は,上町断層をクリックして表示しています.

【work-03】いろいろな活断層の情報を見てみましょう.
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地盤の増幅度を見る

地震は,地下の揺れが地盤によって増幅される場合があります.特に,地表近くに緩い堆積層があるような場合は,増幅度が大きくなります.このサイトでは,地盤の増幅度も見ることができます.
下図は,神戸~大阪~奈良の地盤の増幅度を表わしています.大阪平野や奈良盆地では,地表での揺れが地下深くの揺れの2倍以上に増幅される地盤であることがわかります.このように,日本では,河川の堆積物でできた沖積平野において都市が発達してきたため,都市部の表層の地盤は揺れを増幅しやすいということを知っておきましょう.

【work-04】東京や名古屋,札幌などいろいろな場所の地盤増幅度を見てみましょう.
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被災人口を見る

ある地震が起こったらどれくらいの人口が被災するかも見ることができます.被災人口のタブで主要活断層帯にチェックを入れ,見たい断層を選択します.下図では上町断層で地震があった場合の被災人口エリア(黄色やダイダイ色に着色されたエリア)を見ています.もし上町断層が動けば京阪神エリアに大きな影響があることがわかります.

【work-05】いろいろな活断層の被災人口エリアを見てみましょう.
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このようにJ-SHISで様々な情報が見れますので活用してください.

lesson4はこれで終わりです.

ウエブ版lesson05