町丁目ごとに色分けをしてみましょう.

町丁目データを入手する

まず,町丁目データを入手します.

1.政府統計の窓口e-Statの「地図で見る統計(統計GIS)」にアクセスします.
2.このなかにある「>統計データダウンロード」を選択します.
3.「境界データ」を選択してから「国政調査」を選択し,2015年の「小地域(町丁字等別)」を選択します.(最新は2020年が入手できます)
4.「世界測地系緯度経度・kml」を選択します.
5.その中のリストから見たいデータをダウンロードします.大きな都市では区別のデータまで得ることができます.

ここまでは前回(「町丁の境界線を入れる」)と同じです.今回は兵庫県神戸市西区のkmlデータを入手します.
ダウンロードしたファイルはzipファイルで,ダブルクリックして解凍すると拡張子がkmzのファイルが入手できます.このkmzファイルを「Lhaplus解凍ソフト」のような解凍ソフトで解凍するとkmlを入手できます.この方法で入手したファイルにNishiku.kmlという名前を付けてダウンロードできるようにしてあります.
(もう一つの方法として、Google Earthがインストールされていれば、ダブルクリックすればGoogle Earthがたちあがり、町丁目ポリゴンの図が示されますので、左下の「保留」欄にある jSTAT MAPを右クリックして「名前を付けて場所で保存」でkmlを選択して保存してください。)

これを地理院地図で開くと,少し時間がかかりますが下図のように西区のすべての境界が開きます.

これではあまりにも煩雑なので,今回の作業の目標である樫野台のデータだけに整理します.
そこで地理院マップシートを使います.マップシートにこのNishiku.kmlファイルを「入力」します.

このとき上記のファイルを直接入力するとエラーとなる場合は,地理院地図に開いたデータを作図機能で保存しなおしてやると問題なく開けます.マップシートを開いたら,樫野台以外のデータをすべて削除してkmlファイルとして出力してください.

各町丁目ごとの色分け

このデータを地理院地図で開いて,右上の <ツール>→<作図・ファイル>を選択し,「編集」を押すと,ポリゴンごとにペンのマークとゴミ箱のマークが出ます.

このペンのマークをクリックするとポリゴンの編集画面が出ますので,各町丁目ごとに色と透明度を選択してください.なお,最初に開いた状態では,塗潰し色は黒で透過率100%となっています.

このようにして各町丁目を塗り替えてください.おわったらOKを押して「確定」してファイルを保存してください.

私は下図のように色分けしました.なお,この図は北を斜め方向にしたいので,地理院VECTORで開いて作成しました.地理院地図VECTORの使い方は「下地をベクトルタイル地図から作る」を参考にしてください.

町丁目の境界を統合することもできます。→「境界ポリゴンを統合する

→「町丁の境界線を入れる

→「市町村ポリゴンを入手する
→「自分で作る防災マップ