2019年9月9日に千葉県に上陸した台風15号は,東京湾沿いに北上した後,千葉県内を縦断し,長期間停電にさせ,また,建物の屋根などを大量に破壊しました.

 現時点(2019年10月9日)では,まだ最終的な被害棟数は確定していませんが,10月9日15時現在の千葉県災害対策本部データとマップシートを使って,被害を見える化する方法を説明します.

 災害対策本部のデータから,一部損壊が100棟以上の被害があった市町について整理したエクセルを下図のように作りました.このとき市町の役所の所在地もネットで調べて入力しておきます.


 次に,地理院地図のマップシートをダウンロードページからダウンロードして開きます.マップシートのエクセルを開いたら下図のように,作成したデータをコピーして貼り付けます.そして,住所のところを選択してから「住所→座標値」を押して緯度経度を取得します.その次に,形状とアイコンの種類を選びます.(「地理院マップシートで作図する」を参照してください)

(マップシートに入力したマクロ有効ブック 10月9日15時分)

 

 アイコンの表示「サイズ」について,ここでは,合計数を30で除した数値としました.また,被害戸数1000戸以上を黄色,2000戸以上をオレンジ,3000戸以上を赤に,1000戸以下は緑の円にしました.サイズについては小さいと地図で視認しにくいので最少を15にしました.上記のマクロ有効ブックを開いて関数などを確認してください.

 以上をすべて入力したら「出力」ボタンを押してkmlファイルを保存します.この時作ったchiba-dta100915.kmlファイルをダウンロードしてみてください.このファイルをGoogle Earth(または地理院地図)で開いたら下図のようになります.なお,マップシートそのものを保存するときはマクロ有効ブックとして保存してください.