台風のデータを整理してくれてある国立情報学研究所の北本先生の「デジタル台風」というサイトがあります.

ここの「過去の台風」では,過去の台風コースのkmlファイルを入手できます.
そこで,北西太平洋のリストから2019年の台風15号と19号のコースをダウンロードしてみます.
台風を選んでから,下図のGoogle Earthをクリックするとkmlファイルを入手できます.

19号も同様にダウンロードします.

これら2つの台風のkmlをGoogle Earth上で展開(ドロップ)したら下図のようになります.

これでは,アイコンの色が同じで二つの台風が重なって違いがよくわかりません.
そこで,このファイルのうちどちらかを地理院マップシート上に入力します.
地理院マップシートについては「地理院マップシートで作図する」を参考にしてください.
ここでは15号を入力しました.このアイコン欄を見てみるとURL表示になっています.
これはデジタル台風での独自のマークを使用しているためです.

そこでこれをマップシートで用意されているアイコンに変更します.
ここでは緑円を選んでみます.一つ選ぶと82という数字が出てくるので全部それに変更します.
また,サイズ欄にここでは20と入れてみます.(オートフィル機能で簡単にできます)

マップシートの出力機能で変更したkmlファイルを出力します.これをGoogle Earth上に展開したら下図のようになりました.15号と19号が色分けされていますね.

なお,Google Earthでは,コースの線の色や太さはパスのプロパティから変更可能です.

左のリストからパスのマークを選んで右クリックして「プロパティ」で色や太さを変更できます.

このように,デジタル台風のデータをマップシートを併用することで簡単に見やすくできます.

 →「台風2019年19号と狩野川台風」

 →「台風情報をマップシートで見える化する」