ベースの地図については,地理院地図の「淡色地図」があまり主張がなくて使いやすいですが,それでも,いろいろな情報の文字がうるさいということがあります.
 そこで,まだ,実験提供中ですが,地理院のベクトルタイルを使う方法について説明します.

 そもそも,地図には「ベクトル」と「ラスター」があります.ラスターとは通常の画像情報と同じですが,ベクトル地図は,点や線,面を点の集合としてとらえたもので,GIS(地理情報システム)の基本的なスタイルです.
そのため,ベクトル地図を扱うためには,GISソフト(たとえばQGISなど)が必要となります. 地理院地図は,ネット上では,ラスター地図として提供されていますが,GIS用には国土基盤情報として画像タイルで提供されています.現在,ベクトルタイルを実験的に提供する取り組みが行われています.(国土地理院ベクトルタイル提供実験

 このようにまだ,制限された状態ですが,一部の情報について先ほどのGithubのデモサイトでベクトルタイル地図をGISソフトなしで見ることができます(このリンクのURLの一番後ろの 34.7300/135.2831 を自分の表示したい緯度経度にすると一発で表示されます).すると下記のような道路,鉄道,河川などの基本情報のみの地図が出ます.

((注)インターネットをブラウズするブラウザーがエクスプローラーを使っている場合は,見れないという情報が入っています.OperaやChromeで見てください)

 この地図は,レイヤー構造になっているので,右の凡例(下図)のチェックを入れたり消したりすることで様々な情報を出したり消したりできます.
 なお,各レーヤーのズームレベルが異なっていますので,ズームの程度によっては表示されないので注意して下さい.

 そこで,一番上の「地図情報(注記)」のチェックを外すと地名も消えて,道路,鉄道,河川だけのシンプルな骨格地図となります.
 この地図をベース図として使う場合は,「持ち歩く地図を作る」を参考に,自分の好みに仕上げていけばいいことになります.実際に,この地図を東灘区全域でキャプチャして作成した図が下図です.シンプルな骨格図となりました.

地理院ベクトルタイルから作成

<地理院地図とベクトルタイルを重ねる>
 地理院地図からでもこのベクトルタイル地図が表示されるようになっています.地理院地図の所定のところを開きます.「情報」のリストの最下段「にベクトルタイル提供実験」があるのでそれをクリックします.

 そうするといくつかのレイヤーが表示されますので表示したいレイヤーを選択します.ここでは鉄道中心線を選択します.

 そうすると,地理院地図の上に鉄道レイヤーが重ね合わさりました.なお,ここでは「ベースマップ」を淡色地図にしています.