現場で防災マップを作っている先生方から要望が多いので,生徒たちが作ったマップをデジタル化する方法について具体的に説明します.基本的にGISソフトも高価な地図も不要の方法です.

1.地理院地図に記録したポイントを明示する
 地理院地図を開きます.対象となる地点付近を開きます.検索欄に住所を入れたら候補が出ます.地図上を移動していってもいいです.目的とする場所の地図が開けたら,地図の右上の「ツール」→「作図・ファイル」と開きます.
 

 「作図・ファイル」を開くと次のようなウインドウが出ます.

 左から3番目以降にカーソルを持っていくと作れる要素がわかります.ここでは一番左(〇の左)にある「マーカー(アイコン)を追加」を押します.

アイコンの色,拡大率を選びます.名称に何か名前を書きます.ここではとりあえず「No.1」とします.ポイントを選んだ地点に置きます.下の「自由文入力に切替」を押します.文章を入力してから確定を押します.

 「作図・ファイル」のウインドウに戻るので左から2番目のフロッピーマークを押して保存します.このときKML形式かGeoJSON形式かを選びます.アイコンの種類によってはGeoJSONしか保存できません.ここではあとで文字も入力するのでGeoJSON形式で保存してみましょう.上記の内容で保存として名前を付けて保存してください.

 ポイントの横にポイント番号を書いてみましょう.「TEXT]を選んで「No.1」と文字を入れ文字の大きさ(ここでは12ポイント),色を選んでおきたい場所に置き確定を押します.

フロッピーマークを押してまとめてGeoJSON形式で保存します.これで保存ができました.このようにして順次保存できます.

 実際に3つの地点を作図してGeoJSONで保存したサンプルをここからダウンロードできます(開くと文字化けするので右クリックでファイルをダウンロードしてください).そのファイルを地理院地図にドロップすると下図が開きます.「作図・ファイル」の「編集」を押すと位置も含めてすべて変更できます.練習を兼ねて文章を書き込んだり位置を変えたりして見てください.

→ 手書きのマップをデジタル化する 2

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