気象庁のホームページが2021年2月にリニューアルされ、その中にある「震度データベース」も使いやすくなりました。そこで、これを使っていくつかを見える化してみます。

1.阪神・淡路大震災以前と以後

 よく、阪神・淡路大震災までは日本列島は地震現象が少なく、それ以降、地震活動が活発になったといわれています。そこで、このデータベースを使って、その様子をグラフ化してみます。

 まず、気象庁の震度データベースにアクセスします。右の欄で期間と震度を選択します。ここでは「1920年1月1日~2019年12月31日」「最大震度4以上」をとします。

 次にその上の集計種別で自動判別のところの☑を押すと、いくつかの候補が現れるので、「年別回数」を選択し、最後に「震度別地震回数表」を押します。すると下記が表示されました。

 このデータ部分を選択してコピーしてエクセルに貼り付けます。震度1-3の部分を削除してグラフ化したのが下記です。

 なお、阪神・淡路大震災以降の観測点増加に伴い、観測最大震度が1程度増加する可能性が指摘されており、過去との比較には注意が必要です。(「震度観測体制の年代差・地域差の定量評価と震度情報の解釈」(杉山ほか 地震工学会論文集 2020,第20巻第7号))

2.阪神・淡路大震災までの地震発生場所を見る

 阪神・淡路大震災までは「関西では地震はない」ということが都市伝説として語られていました。実際どうであったのか、震度データベースから見てみましょう。

 期間を「1920年1月1日」から「1994年12月31日」とします。「最大震度5弱以上」で描画してみましょう。「地震を検索」を押すと下図が現れます。東京方面と比較して、神戸、大阪には地震がほとんどなかったことがわかりますね。

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