<確率を地図で表示できるJ-SHIS>
 これまでお話ししてきたように日本では,海溝(プレート境界)沿いの周期的に起こる地震と,内陸直下の地震の2種類があります(「海溝のプレート境界で起きる地震と内陸の地震」)が,実は,起こる確率は場所ごとに異なります.自分の住んでいる場所の地震の確率は,例えば防災科学技術研究所の地震ハザードステーション(J-SHIS)などで見ることができます.
 このサイトにアクセスし,「START」ボタンを押して,地図を自分の見たい地域にフォーカスしてから,たとえば,「考慮した地震」を「全ての地震」とし,30年以内に震度6弱以上の揺れに襲われる確率を図で表すと下図のようになります.

 このように,図から,阪神間から中京地域は,きわめて確率が高いことがわかります.このシステムでは,活断層を選んだり,海溝型地震を選んだりすることもできます.また,「表層地盤」というタブでは,地盤によって地震の波がどれだけ拡大されるのかということも図化できます.例えば下図では,基盤(S波速度400m/s)から地表までの増幅率を図化しています.阪神や中京の大都市部は堆積層が厚いため地震の波が倍以上に増幅されることがはっきりと示されています.

<あなたのまちの直下型地震>
 いっぽう,「あなたのまちの直下型地震」というサイトでは,もっと直観的な形で地震の脅威を知ることができます.まず,「震源」を設定します.地図上のどこかの点を決め,マグニチュード(ここでは6.9と設定),深度(ここでは10kmと設定),季節や時刻を設定し「実行」を押すと画面が揺れてから「震度」「家屋被害」「火災」「人的被害」などが表示されます.

 また,南海トラフ地震の想定も表示できます.地域の危険度を直感的にわかるという点で非常におもしろいサイトだと思います.地域のみんなで地震について考えるときのきっかけとして一度ご覧になることをおすすめします.