Copilotでハザードのイメージを作ってみた

 災害と人間社会の関係を語るうえで重要なキーワードが「ハザード」「暴露(Exposure)」「脆弱性」です。これらの言葉をうまくイメージ化するにあたって、「ハザード」の絵が必要になります。そこでまず、次の絵をPC上で自分で描いてみました。

 見ての通り、パンチが足りません。そこでMicrosoftが提供している生成AIのCopilotに頼むことにしました。Copilotは、ブラウザのEdgeの右上にある下図の形のアイコンをクリックすれば使えます。(最初だけマイクロソフトアカウントへの登録が必要です)図をつくったり、聞いたりするだけなら無料です。ワードやエクセルなどと連携させると有料になるようです。

 「何でも聞いてください」の欄にお願いしたいことを書き入れます。この時のお願い文の文章のしかたが重要で、必要なキーワードを入れておくことが必須です。例えば「小さな町の上」と書くとCopilot君は、アメリカ育ちなのでアメリカの町のイメージを描いてきます。今回は以下のお願い文章を書きました。
「以下のイメージの絵を生成してください。巨大な雲のような恐ろしい怪獣、狐のような目をして光っている。顔は鬼のようで、手も付いているようだ。大きな口を開けて日本の町の上空を襲ってくる。」
 このお願いを実行して作ってくれた絵が次のものです。恐ろしいハザード怪獣ができました。(4枚描いてくれるので気に入ったものをダウンロードします。もちろん全部ダウンロードしてもかまいません)

 これをそのまま使ってもよいのですが、デザイン上使いにくかったので、ハザード怪獣部分を画像ソフト(私の場合はGIMP2)で切り取り、若干、一部をレタッチして、できた教材が以下のものです。
 なお、切り取ったものを上にかぶせるためには、切り取った部分の外側は透明でなければなりません。そのためのテクニックを簡単に紹介しておきます。
①残したい部分以外を消しゴムで消す。(ただし、背後が1色だけの場合は、この作業は不要です。)
②残したい部分にはない色を選んで、背景部分をその色でべた塗りします。こうする理由は、例えば、背景が白で絵の中に白い部分がある場合、絵の中も透明になってしまうからです。
③「色」タブの中にある「色を透明度に」で、透明化したい色(すなわち背景色)をスポイトで取って、背景を透明化
④完成した絵を「名前を付けてエクスポート」でファイル形式をpngとして保存。
以上です。

 どうです。元の自作のイラストと比較すると、なかなか迫力ありますね。なお、Copilotでは、同じお願いの文章でも、1回ずつ生成される絵が微妙に違います。気に入らなかったら、何回かトライしてください。キーワードを付け加えても絵が変わってきます。
 今回は「」をお願いしましたが、例えば「イラストを描いてください」と頼むと次のようなタッチの絵を描いてくれました。頼み方で出てくる作品が違ってくるのがよくわかると思います。

 なお、このようなタッチの絵ばかりを生成してくれるのではないことも紹介しておきます。自然は、災害をもたらすことももちろんありますが、人間にとって多くのものを与えてくれます。それをイメージ化しようと次のようなお願いをしてみました。「次の絵を生成してください。大きな大きな雲が日本の小さな町の上空に浮いています。雲の上では小さな子供たちや子犬、子猫が遊び小さな美しい花が咲いています。フルーツもなっています。」こうしてできたのが次の絵です。本当に楽しそうなイメージが生成されました。
 生成AIをよく使っている知人のデザイナーによると、「楽しい」とか「悲しい」とか「暖かい」とかの形容詞を入れることで絵がどんどん変わってくるそうです。いろいろなことを頼んでみたらおもしろいと思います。皆様も挑戦して見てください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です