地図を使えるようにするシリーズ

 先月(2019年3月)から,地図を防災で活用できるようにするためのシリーズを「地図で防災」「自分で作る防災マップ」そして「地理院のマップシートを使う」という3つのテーマで13回にわたって展開してきました.
 「地図で防災」シリーズでは,地理院地図などを活用して,航空写真や古地図を重ねたり,地盤の高低や傾斜を見える化する方法を解説しました.
 「自分で作る防災マップ」シリーズでは,ハザードマップの入手方法や,持ち歩く地図の自作の仕方を解説しました.
 そして地理院マップシートを使って避難所などの情報をハザードと重ねたり,まち歩きして撮影した写真を地図に落とし込んだりするなどの便利な活用法をわかりやすく解説しました.
 このシリーズを始めたのは,直接的には,4月からの授業の副読本として使えるものを作るためでしたが,途中から,防災を研究する研究者からの「地図がうまく使えない」という悩みにこたえるために,よりわかりやすい実際に使えるものを作るという目的も加わりました.そのため,操作法をよりわかりやすくするように表現しました.
 すでに世の中には,地理院地図,GoogleEarth,GoogleMap,など様々な使える地図が出ているのですが,それらを使って防災まち歩きで地図を作って行こうとすると,なかなかうまく使えない,やむを得ずGISソフトを導入しようとしても,難しかったり高価であったりして結局挫折してしまう,というケースが多々あったとおもいます.

 今回展開したシリーズは,防災に地図を使いたい人が,誰でも使えるように,詳しくわかりやすく使い方を紹介することを心がけました.
 また,今回紹介した地理院のマップシートは,KMLファイルを詳しい知識がなくても作成できるきわめてすぐれたアプリケーションであると思います.今回紹介した以外にもまだまだ活用の道があることと思います.今後,新しい使い道を見つけたらまた紹介していきたいと思います.
 今回,ホームページで展開したこれらの情報を参考に,市民,学生,多くの方々に地図を活用してもらいたいと思います.

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