「ケヘル先生」裏話 浦想亭田斎
落語作家の浦想亭田斎です.初めて「フェローの部屋」に投稿させていただきます.
防災に落語って,どんなんかなーって思うてはる人もいるとは思いますが,その防災の落語ちゅうのんを作ってます.その一つがYoutubeでも公開されていまして,三名あたしさんという素人落語家さんがやってくれています.素人いうても,ほんまに上手な落語家さんです.
今日はこのときの落語「ケヘル先生こんにちは」の裏話を少し紹介します.
実は,三名師匠がこれやります,って言うてくれたときは,原作にまだ「オチ」がない致命的な問題がのこったままの作品やったんです.しかし,まあ,途中はおもろい,ということで,これをやりたいということでした.
「そしたらすまんけどあんた,オチのとことろは自分で作ってーな」ということでしばらくしますと,「できたー」ってしらせがはいりました.この研究所のホームページにも台本が載ってますんで見てもらったらよろいしいんやけど,なかなかうまいことサゲてある.
「これどないしたんやー」ってきいたら,なんか私と師匠で話してる時に,「防災リテラシー」という教科書には松野先生担当の火災の章の最初に「地震かーちゃん火事津波」って書いてあるんやで,おもろい教科書やなー」という話を私がしたそうで,それを覚えていたそうです.そこで「地震カミナリ・・」のオヤジとかーちゃんを入れ替え,それにあわせて登場人物に子供も加えときましたーやて,やっぱり,才能ある人は,しょうもない話でもよう聞いてるんやなーと感心しました.
ということで,この「ケヘル先生こんにちは」の台本は大事な部分は全部三名師匠の脚色ということでした.
防災ちゅうんは,いろいろなところから入ってこれるとおもうてます.皆さんも,なんかこんなんおもろいんちゃうかー,というのがあったら落語にしてみてください.お待ちしとりまっせー!