ぼうさいこくたい2022出展レポート(3)ワークショップ

 ぼうさいこくたい2022でのワークショップは会場近くの場所をお借りして行いましたが、部屋が小さいため一般の方はリモートだけの参加となりました。また、ワークショップの模様を屋外展示の場所にもモニターに映して、屋外とも中継しながら進めました。

 以下、ワークショップの概要を紹介します。
 最初に、ファシリテーターの太田から、趣旨説明とパネリスト紹介を行った後、ポスターパネル展示者から屋外テントで展示したポスターの概要を発表しました。(展示内容は「ぼうさいこくたい2022出展レポート(2)屋外テントでの出展」をご覧ください)
 ①吉井先生、②志波さん、③湯井さん、④水田さん(EC3)、
 ⑤村川さん(D-PRO135°)
  (当日出席できなかった北川さんの分は太田が読み上げ)

ディスカッション「停電に対する備えで知っておきたいこと」
 その後「停電に対する備えで知っておきたいこと」についてディスカッションを行いました。以下、議論の要旨を紹介します。
・住宅での停電時の生活をマンションで実験的に行った。生活消費電力を限定しながら生活してもらったが、実際にどの程度電力が必要なのかはあまりわからない中で生活していたが、停電や電気が限定された生活の場合は、その知識が重要であり、いろいろ学ぶことがあった。また、機器によっては突入時の電力が大きいものがあり、そういうことも限定された電力では知っておくことが大事。
・電気以外にも、水の使用量なども、知っておくことで災害時の生活に役立つ。
・障がい者の支援において、障がい者の生活のあり方をよく知っていないと対応ができない。
・支援の際は、なによりも障がい者を中心において対応を考えないと、ちぐはぐになる。
・停電の際の灯りは、障がい者の精神的な安定のためにも特に重要。
・災害があると必ずと言ってよいほど停電になるということがわかって、日常の備えが大切だと思った。
・ふだんの何不自由のない生活で停電した時のことを考えるということは結構むつかしい。まず、自分の生活のことを考えていくことがスタート。停電は絶対ありうる。個人の電気への対応は必須。
・手段はあっても、使えるようにしておくことが大事。ポタ電の使い方も知っておかないといざというときに使えない。
断熱も重要。電気を使わなくても良い家に住む。
・災害時に停電が起こるということを自分ごとにする。特に自分に合った対策をすることが大事。
サバイバル力を鍛えている人もいる。
 以上の議論の中で共通のテーマとして最低限の生活レベルを確保するという目標において自分に合った停電対策を知ることが重要」ということが浮かび上がりました。

会場アンケート「停電時に何を確保したいか?」ほか
 そこで、「最低限、何を確保しておきたいのか?」について会場の人に聞いてみると「スマホ」という意見が多く出ました。そのほかにも「お化粧用の道具」、「冷蔵庫」、「お風呂」、「電気ポット」などが上がりました。
 2019年の台風15号でのアンケートでも「情報」、「スマホ」という項目が多かったとのことです。
 停電が起こる季節によっても必要な対応が異なってきます。夏の場合なら、熱中症対策、暑さ対策も必要になります。
 障がいがある人にとっては、情報は特に重要で、お薬手帳もアプリで管理しているような状況で、スマホが機能しなかったら生活していけません。
 また、スマホの充電器は最低限必要ということで、モバイルバッテリーを持っている人を会場で聞いてみるとあまり持っていない模様でした。 
 大学生の中には持ち物はスマホだけという人もいて、こういう人が災害にあったらたちまち困窮します。

停電への対応をふだんから考えておこう
 停電対策はまだまだ市民の知恵になっていません。マスコミは、「お風呂に入れないので困っている」ことまでは放送しますが、代替手段による給湯器の動かし方は放送しません。今回、自動車のバッテリーと給湯器をACインバータでつないで実験をしましたが、給湯だけならなんとかできそうであることがわかりました。(志波ポスター「自動車のバッテリーでガス給湯器を動かす」ポスター右上)いざというときに必要な情報を事前に調べておくこと、そしてそのための備えをしておくことが重要です。
 また、電気に頼らない生活も重要で、例えば熱伝導率の低い窓枠や二重窓化などの対策をすることで、夏や冬でも電気がなくても何とか生活できるようになります。2000円でできる内窓もyoutubeで紹介されています。 
 たとえ半日でもいいから、停電生活を経験してみることは多くの気づきが得られます。ぜひやってみたらいいでしょう。
 災害への対応のための様々な方法を自分で使えるようにしていくことが災害時を生き抜くために重要です。日常生活の中で災害のことも考えておいて、対応できるようにしていきましょう。

 →「ぼうさいこくたい2022出展レポート(2)屋外テントでの出展

 →「ぼうさいこくたい2022出展レポート(1)テーマの選定から出展決定まで