避難所の多言語対応で生成AIを活用

避難所での外国人への対応のために、多言語で書いたものを作りたいときに、生成AIを活用できます。
今回は Copilot、ChatGPT、Gemini (すべて無料版)で検証しました。まずはCopilotを使った例を示します。他の生成AIでも手順は同じです。

元となるエクセル表から画像を作成

元となる表をエクセルで作り、それを画像として保存します。エクセルができたらそれをキャプチャーして図として保存し、その画像ファイルをプロンプトを入力する場所にある+マークからCopilotに渡します。今回の事例のエクセルはここからダウンロードできますので参考にしてください。元の文章や翻訳したい言語はエクセルをもとに自由に変えてください。なお、Copilotは受け取ることができるのは画像だけで、エクセルやpdfを受け取ることはできないようです。

プロンプトにお願い文を入力

 そして、「この表を完成したい。完成したエクセル表がほしい」という文章をプロンプトの枠に書いてお願いするとCopilotが表を作ってくれます。今回はエクセル表のダウンロードではなくコピーが必要だったのですが、自分でコピーしてエクセルに貼り付けたのが下図です。

 他の生成AIでも検証しました。+マークで表の図を渡して、お願いの際のプロンプトは「避難所にこのような多言語表示をしたいので、各言語に翻訳して、エクセルの表としてほしいです。」としました。

 ChatGPTはエクセルで表を作ってくれました。

 Geminiはスプレッドシートをくれましたが、エクセルの形でダウンロードできました。

3つの生成AIでの翻訳の感想

 3つ比べると少し翻訳がちがっています。検証が必要ですが、私は残念ながら英語以外はまったくわかりません。この作業をしてわかったのですが、生成AIが元の文章をどう理解しているのか、自分がわからない言語では検証できないので、英語も必ず翻訳させておいた方がいいです。
 それと、今回、プロンプト(お願い文)を変えているのは、Geminiに対してCopilotのときと同じプロンプトでやったらうまくいかなかったためです。うまくいかなかったら、あきらめずに、依頼する文章を変えて見ることも大事ですね。
 また言語についてはすべてを検証できていませんが、ミャンマー語やペルシャ語など、通常のアルファベットでないような言語への翻訳もできることを確認しています。文字のフォントがない場合は、画像として表示してもらうこともお願いできました。
 このように、生成AIを使うと多言語化は簡単にできますので、災害がない今、どうしたら作れるのか、在住の方々の母国語を確認して、準備し練習しておきましょう。(その際、在住外国人の方々のコミュニティの協力を得ることで、お互いの関係の醸成もできます。)
 なお、ChatGPTは、無料版の場合、作業量の制約があり、それを超えると再開できるのは24時間後となりますので注意してください。生成AIの活用については以下のシリーズを参考にしてください。下記のシリーズの1では導入の方法も解説しています。

⇒ 「防災研究で生成AIを活用する 1
⇒ 「防災研究で生成AIを活用 2 エクセル関数を教えてもらう
⇒ 「防災研究で生成AIを活用 3 プロンプト
⇒ 「防災研究に生成AI活用 4 +マーク

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