兵庫県立太子高校で半オンライン型「チャレンジ!」を初実施!

大阪防災プロジェクト」共同代表で防災リテラシー研究所 研究員の渡部桂太朗です。

今回は、3月17日(水)に兵庫県立太子高校で実施した、防災授業についてご報告いたします。

 本授業では、太子高校の1年生5クラスの生徒の皆さんに、約90分間の「避難所運営ゲーム・チャレンジ!」を体験していただきました。授業の主催者はD-PRO135°(明石高専防災団)ですが、私も運営に加わり、また、防災リテラシー研究所代表の太田先生には、解説役としてご参加いただきました。

 今回の授業の目玉は、通常は対面形式で行う「避難所運営ゲーム・チャレンジ!」を、半オンラインで実施したことです。

 本来ならば、1年生の全生徒に体育館に集まってもらい、対面形式の「チャレンジ!」を実施するのが理想です。しかしながら、新型コロナウイルス感染症対策として、「生徒は各自のクラスルームで授業を受けなければならない」といった制限がありました。

 そこで、5つのクラスルームにD-PRO135°メンバーおよび本塚先生がパソコンやタブレットを持って入り、司会者の私がいる校内の会議室と太田先生の研究所の計7箇所をオンラインで繋ぎ、オンライン上でコミュニケーションをとりながら、「チャレンジ!」を実施する、初めての試みに挑戦しました。

 まず、各クラスの教卓上にタブレットを設置します。次に、各クラスのタブレット、司会者のPC、太田先生のPCをZoomで繋ぎます。そして、各クラスのタブレットのZoomの画面を、クラス前方のプロジェクタに映すことで、司会者と太田先生の発言、映像、共有スライドがクラスにいる生徒に伝わります。また、各クラスのタブレットはカメラ・マイク付きなので、生徒の発言、映像も同様に、司会者と太田先生に伝わります。

以上のコミュニケーション方法により、半オンライン型「チャレンジ!」を実施しました。

 実施結果としては、授業内容は良かったものの、オンライン接続に関して予想外のトラブルが発生しました。各クラスのタブレットとプロジェクタは、Wi-Fi経由で接続されていましたが、授業中、なぜかこれらの通信が切れてしまい、Zoomの画面がプロジェクタに映らない事態が幾つかのクラスで起こりました。(WiFi通信の問題ではなく接続部のコネクタの問題であったようです。)

 その結果、途中から半オンライン型「チャレンジ!」は一部のクラスでしか実施できず、それ以外のクラスでは、それぞれD-PRO135°の学生が対面型の「チャレンジ!」を行うことになりました。

 実は、現地で前もって授業のリハーサルを行っていましたが、その際は上記のトラブルが発生せず、この課題に全く気づけませんでした。本番の難しさを、ひしひしと痛感しました。

 太子高校の生徒の皆さんには申し訳なかったですが、オンラインでの授業実施の課題の検証にとっては非常に良い機会となりました。

 今後は、今回のトラブルへの対応などを検討しながら、オンライン型「チャレンジ!」完成に向けて経験値を高めていきたいと思います。

          渡部 桂太朗

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です