被災した真備町を訪問して 5

アルミニューム工場の爆発

 この爆発事故のことはニュースでも聞いていましたが,総社市のアルミニューム工場の横を通ったときは本当にびっくりしました.というのは,その工場は,まるで河原の中に建ててあるように見えたからです.

爆発で骨組みだけが残っている建屋

 工場の位置をGoogleMapで見てみた写真がこれです.

朝日アルミ産業の位置(Google)

 一見,河原の外のように見えますが,地理院地図で調べてみると,標高は河原の高さとほぼ同じです.ここでは,アルミニュームの溶解をしていて,当時は大雨で溶解は中止していたとのことですが,結果的には爆発してしまいました.
 この時の爆発は,10km離れた倉敷市役所の中でも,ドンという衝撃を感じるほど大きかったようです.向かいの通りの民家は屋根瓦が吹っ飛んでいました.

近くの民家の屋根瓦は飛んでしまっている

 水と反応したら危険ということがわかっていながらなぜ,こんな河原に工場を建設したのか,また,爆発は水蒸気爆発と考えられますが,もしそうなら,建屋に水蒸気がこもらない安全策は事前に講じられなかったのか,などの疑問がわきます.台風21号では,六甲アイランドでマグネシウムを入れてあったコンテナが浸水して火災を起こしたりしています.このような,複合災害についても十分注意することが必要だと思いました.

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