津波を起こした山体崩壊
12月22日のインドネシアの津波は火山の山体崩壊によって引き起こされたものであることが明らかになりました.JAXAが崩壊前後の写真を公開しています.左が崩壊前,右が崩壊後,4つの島の真ん中が崩壊したアナク・クラカタウです.
山体の2/3が吹っ飛んだとのことです.次の記事にも詳しく掲載されています.
「Indonesian tsunami volcano lost two-thirds of its height」
山体崩壊を起こした火山はAnak Krakatauでその南の火山島Krakatau(1883年に大爆発を起こし36000人以上が亡くなった)の息子という意味だそうで1929年(1928年?二つの記事で年が違う)に海上から姿を現し,その後成長してきていた火山です.338mの高さが110mになってしまったということです.
このあたりのプレートテクトニクスは「Plate Tectonics in Indonesia」によると次の図のようになっているらしいです.図の赤い印が今回の場所です.
インド-オーストラリアン プレートがJava海溝で北に潜り込んでいて,ちょうどインドネシアのスマトラ島-ジャワ島の線が火山フロントになっていそうなことが読み取れます.