ユニバーサルデザイン
片岡 幸壱と申します.防災士,ユニバーサルマナー検定2級を取得し,阪神・淡路大震災の経験をお話したりなどの活動をしております.
「ユニバーサルデザイン」について簡単に書かせて頂きます.
「ユニバーサルデザイン」とは, 年齢・性別・文化・身体の状況など,人々が持つ多様な個性や違いを超えて,一人ひとりが互いに多様性を認め合い,最初から誰もが利用し易く,暮らしやすい社会となるよう,まち・建物・製品・環境・サービスなどを提供していこうとする考え方です.
ユニバーサルデザインには以下の7原則が有ります.
①誰にでも公平に使用出来る事
例:鉄道駅などの階段,エスカレーター,エレベーターの併設
②使う上で自由度が高い事
例:ベビーカー・車椅子利用時に乗ったままテーブル使用出来る公園のベンチ
③使い方が簡単ですぐ分かる事
例:ボタンが少なく,形も区別し易いリモコン
④必要な情報がすぐに理解出来る事
例:絵文字使用,大きな表示の案内
⑤間違い,危険につながらないデザインである事
例:駅のホームドア設置で線路への転落を防ぐ
⑥無理な姿勢,強い力無しで楽に使用出来る事
例:しゃがむ必要の無い取り出し口,小銭を入れ易いコイン入口のUD自動販売機
⑦使い易い寸法・空間になっている事
例:車椅子が入る広さの多目的トイレ
(「神戸市 こうべユニバーサルデザインの推進」より一部修正し事例を加筆)
私は聴覚に障がいが有り,補聴器を両耳使用しています.手話(私は使えません.),相手の口を見ながら口話,ジェスチャー,筆談などのサポートが必要です.
聴覚障がいは,「目で見る情報」によって判断する事が多いです.上記の原則④「必要な情報がすぐに理解出来る事」では災害時,重要な情報(例:避難所での連絡案内,災害情報など)が伝わる方法を日頃から考えておく事が大事だと思います.
福祉防災(ユニバーサルデザイン) 片岡 幸壱