地図で防災 4
起伏を見える化する 1 標高の色分け
地理院地図の機能のうち,防災にとって非常に重要なのが,起伏を「見える化」できるさまざまな機能です.そのうちのいくつかを実例とともに示していきます.
地図には等高線から高さを知るという方法がありますが,見慣れていないとなかなかそれから高低をイメージするのが難しいです.しかし,地理院地図には,それをイメージできるように「見える化」できる機能が備わっています.
地理院地図の左上の「情報」ボタンを押すと下記のようなウインドウが開きます.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/c7f3fc00265700c6d83dfbae1b590ccc-1.jpg)
この中の「起伏を示した地図」を押します.すると次のようなウインドウが開きます.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/e6de57b3dc1bf9a5b3ca753c1df56435.jpg)
例えば,検索の窓に「大阪駅」と入力して地図を開いてから「色別標高図」とすると,次の図が開きます.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/1775073a2fa214d4a4764edd34d5c2fd-1024x545.jpg)
自分で標高を色分けする
これだけでもこのあたりがかなり低いことがわかりますが,もう少し目的をはっきりさせて表示してみます.このあたりの標高ゼロメートルの地盤をはっきりと表示させるために「自分で作る色別標高図」を作ってみます.そのボタンを押すと次のウインドウが開きます.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/df5de1b46608f8919e19ba398ad74c1a.jpg)
これは高さ,色を自由に選べます.そこで,標高ゼロメートル付近の区分を細かくして以下のような指定をして見ました.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/a9198d026533983089b04423addd34ea.jpg)
この際,陰影にもチェックを入れておきます(好みで選択してください).そして「上記の内容で地図に反映」を押すと次のような図が得られます.
![](https://bosailiteracy.org/wp-content/uploads/2019/03/694248ea1609d4b1761299c12c9adc59-1024x544.jpg)
この際,前回紹介した「編集」の文字入力で地名や高さを書き込んであります.このように,大阪駅周辺の0m以下,-1m以下という災害に脆弱な土地の場所がはっきりとわかります.
なお,この色分けは保存しておくことができますので,いつでも同じ凡例を復元できます.凡例の上の左から2番目のフロッピーマークを押して保存しておいてください.