インクルーシブデザインワークショップ:『学内コンビニ+食事スペースのリデザイン』

 防災リテラシー研究所フェロー(福祉防災(ユニバーサルデザイン))の片岡 幸壱です.大塚 毅彦氏(明石高専建築学科教授、防災リテラシー研究所フェロー)が授業をご担当されておられる「インクルーシブデザイン概論」に参加しましたのでリポートします。

 今回のテーマは「学内コンビニ+食事スペースのリデザイン」でした。

 ファシリテーターは秋田 直繁氏(九州大学大学院・芸術工学研究院・デザインストラテジー部門 准教授)、リードユーザーは聴覚障がい・視覚障がい・車椅子の方々でした。(学生に配慮して参加者の写真はありません)

秋田 直繁先生

 ワークショップの流れは昨年の記事「インクルーシブデザインワークショップ :『絆創膏』」を参照してください。

 学内のコンビニに行き、商品を選択し購入した後、食事スペースで食べたり、会話したりなど様々なシーンを再現しました。そこから「リードユーザーの視点・思いからの気付き」を考えていきました。

明石高専内のコンビニ

食堂の様子.パーテーションが机の上に置かれている.

 「パーテーションが有ると音を遮る」、「マスクしていると店員さんの声が聞き取りにくい」などの「気付き」が有りました。

「現状の課題」のスライドから

 「感染症対策をしながらコミュニケーションを取ること」を解決すべき課題としてアイデアを考え、「可動式パーテーション、警告灯」などの提案を発表しました。

 今回のテーマの「学内コンビニ+食事スペース」は、新型コロナウイルスの感染が広まっている時に災害が発生し、避難所となった場合としても考える事が出来ます。

 平常時の訓練・ワークショップで「マスクしていると聴覚障がいの方は情報を得る事が難しい」などの「気付き」を発見し、災害時に各障がいに対してどの様なサポートが必要かを考える事に繋がるのではないかと思います。

※人がいない「学内コンビニ」、「食事スペース」の写真は、各障がいの方々が「この場面では、どの様にしたら良いか?」を考えて頂けたらと思っております。

参考: 九州大学大学院・芸術工学研究院・デザインストラテジー部門

 

 

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