「減災カレンダー 助産師版」完成!

はじめて投稿させていただきます。

 防災リテラシー研究所フェローで、国立国際医療研究センター国際医療協力局の助産師の池本めぐみです。

2020年9月に修了した大学院では、災害看護を専攻していました。

 今回は、日本助産学会の災害対策委員会の委員として関わった「減災カレンダー助産師版」が完成・公開されたのでご紹介させていただきます。

 災害への備えは、「時間がない」「なかなかできない」「災害の訓練も一部の人だけがやっている」などの課題を抱え、進みにくいですよね。これらの課題に対して、東京都立広尾病院減災対策支援室が病院の職員を対象に「どのトピックからでも」「ひとりでも」「仲間とでも」できる「減災カレンダー」を作成しています。

 私たち日本助産学会の災害対策委員会は、この「減災カレンダー」を参考に、助産師を対象とした「減災カレンダー 助産師版」を作成しました。

 助産師は、病院・クリニック・助産院・自治体など多くの場で働いています。助産師は、妊産婦さんを災害の被害から守るために各施設の災害への備えを整えるだけでなく、妊産婦さんへの減災教育をすることも必要ですし、その前に自分の身を災害から守れないと支援者にはなれません。そのため、「減災カレンダー助産師版」は、①助産師・私の備え、②妊産婦・母子の備え、③自宅・職場の備えの3つの枠組みから構成しています。

 この視点は、助産師だけでなく、医療従事者を含めすべての人に共通することです。今回は、「助産師」に特化したものですが、これを参考にみなさんの職業や役割に照らし合わせて考えてみていただければと思います。

 また、「減災カレンダー助産師版」は、どんどんアップデートしていく予定ですので、お気づきの点やご意見がありましたら、ぜひ、よろしくお願いいたします。

                                 池本 めぐみ

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