防災って家庭科なの?

武庫川女子大学教育学部の教員をしております吉井美奈子です。

はじめて「フェローの部屋」に投稿させて頂きます。

 先日、阪神淡路大震災から25年目を迎えた神戸で、防災リテラシー研究所に関わる皆様とお話をしておりましたら、「家庭科で防災ってするんですか?」という質問の嵐を受け付けましたので、こちらで少し紹介させて頂きたいと思います。

 2019年10月に行われた日経xTECH EXPO 2019の特別講演で、パナソニック ビジネスイノベーション本部長の馬場渉氏が「令和の学問で最も重要なのは『家庭科』」と言い切って下さったように、現在「家庭科」は注目されるべき学問です。(「令和の学問で最も重要なのは「家庭科」、パナソニック馬場 渉氏が語る「HomeXで実現する 次の100年のくらし」

 私はその「家庭科」を研究したり、その背景学問である「家政学」の研究をしたりしています。多くの方にとって家庭科は、調理実習や被服実習の印象が強いかもしれません。しかし、家庭科は調理や被服以外にも、家族関係や住居、消費者教育(環境を含む)、地域コミュニティなど、様々な課題について学んだり研究したりしています。

 その中でも、大きな自然災害は地域コミュニティを分断し、日常生活からかけ離れた避難所生活を中・長期にわたって強いられるケースがあります。私は所属する日本家政学会の研究チームの一員として、2011年3月11日の東日本大震災後の宮城県石巻市にある仮設住宅の暮らしや、被災者の生活について研究してきました。避難所運営を行った教員に関する研究もおこなっています。

 一回では書ききれませんので、また少しずつこちらで紹介させて頂きます。今日は、先日ゼミ生と共に作成した「防災(ぼうさい)マーチ」を紹介させて頂きます。

皆さんも、是非ご一緒に!

 

 

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