2018年9月28日,インドネシアの中スラウェシ州のPalの北部で地震があり,津波と液状化で2113人が死亡,行方不明が1300人という大きな被害が出ました.このとき,地震にともなって非常に大規模な液状化が発生し,まちが一瞬にしてなくなるという大きな災害がありました.下の2枚の写真は,そのエリアの被災前後の写真です.被災前がGoogleマップ,被災後はGoogleEarthです.被害エリアは全長が2km以上あります.

液状化発生前のまち
液状化発生後のまち

 JICAの調査による説明では,次のような図とともに,液状化が発生し,それが原因でゆるい傾斜の地盤に地滑りが発生したとされています.(【図解・国際】液状化に伴う地滑りのメカニズム(2018年10月)JIJI.COM)

 この時の状況は動画としてもYoutubeで配信されています.(Crazy! Satellite Timelapse Shows Liquefaction During Indonesia Earthquake

動画を見る

もう一つ,このような動画があります.(Footage shows Indonesian earthquake causing soil liquefaction)こちらは,その現場にいた人の撮影によるものですが,確かに,家々がすべっていっているように見えます.

https://www.youtube.com/watch?v=c4sZlz8GuMI

何とも恐ろしいですね.そこでGoogleEarthでこの場所の断面図を作ってみました.(→GoogleEarthで断面図を作る方法

 西側の川に向かって緩やかな傾斜があります. 図は縦が強調されているので,実際にはもっと緩やかです.2kmで39m程度の非常にゆるい勾配(約2%勾配)です.このようなゆるい地盤が地すべりをおこしたのでした.なお,この原因として,単なる液状化ではなく,火山灰層がクイッククレイ(鋭敏粘土)という現象を発生させたのではないかとも考えられます.今後の研究を待ちたいと思います.

 →「地震による宅地被害2 液状化