インクルーシブデザインワークショップ :『絆創膏』

片岡 幸壱です。

今回は先日参加した「インクルーシブデザインワークショップ」について簡単に書かせて頂きます。

大塚 毅彦氏(明石高専建築学科教授,防災リテラシー研究所フェロー)が授業をご担当されておられる「インクルーシブデザイン概論」に参加しました。

 今回のテーマは「絆創膏」でした。

  • ワークショップの説明を聞いた後、自分が視覚障がい者として、目をつむって箱から絆創膏を出して「利き手の人差し指がカッターで切ってしまい怪我をした指に巻く」体験をしました。(写真1:体験しているところ)
    班内で体験している人の動作を見て、付箋1枚に1つの気付きを書きます。(「〇〇が△△なので××しにくい」という文章にします。)

    写真1 絆創膏を巻いてみる

  • 班内で個人が書いた「気付き」を出し合います。似た内容はまとめてグループにします。
  • 「気付き」のグループの内容を要約します。(写真2:「気付き」の要約(黄緑色の付箋))

気づきを書きだしまとめる

  • 特に解決したい課題のキーワードを1つ決めます。
  • 決めたキーワードについて、どの気付きを重視したかを含めて絵と説明文を書きます。各自のアイデアを全員の前で発表します。

 今回のテーマの「絆創膏」は、今後の災害時に必要な備品です。災害状況は様々である為、すべての人が使い易くなる事で少しでも不安が減るのではと考えられます。

 今後、災害備蓄品に関するテーマでワークショップを開催する事で「防災意識」が高まるのではないかと思います。

参考: 『インクルーシブデザイン』(防災リテラシー研究所)

   『インクルーシブデザイン概論』(明石高専)

           福祉防災(ユニバーサルデザイン) 片岡 幸壱

 

インクルーシブデザインワークショップ :『絆創膏』” に対して2件のコメントがあります。

  1. 聴覚障がいのある片岡さんが視覚障がいのある人のつもりになっての備蓄品「絆創膏」の使い方を通じての”気づき”体験、大変参考になりました。
    防災備蓄品のメーカー、関係者にとってはもちろん、地域で活動する防災士や自主防災にとっても、障がいのある方を防災備蓄で支援する際の”気づき”になると思います。
    こういうワークショップを知ることで、私たちが広く、改めて障がいのある方の支援を考え理解するきっかけになると思います。

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